吉成建築の歴史③「継承」
吉成建築 営業の安齋です。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
吉成建築の歴史Part③テーマ「継承」です。
吉成建築は、
「オーナー様に寄り添い、オーナー様の家を守る」
という大工の文化を継承していくため100年企業を目指しています。
社長の吉成 新一自身、大工として現場を叩き、それを体現してきました。
そして社長のもとに集まってくれた親方連中も同じです。
ただ、ここでひとつ問題が発生します。
いま居る親方連中は60代。
生物学的に100年後は、、、、、
吉成建築は数年前から新卒採用・若手大工育成に一層の力を入れています。
昨今、多様性や働き方改革などが叫ばれ、全てを自前の人材で賄うことよりも効率化やリスクヘッジでアウトソーシング(外注さん)を効果的に取り入れることが多くなってきました。
もちろん吉成建築もセクションによっては外部の力を借りる業務もあります。
それでも大工は自社にこだわります。
ベースにあるのはもちろんオーナー様とオーナー様の家を守っていくため。
実はその他にも理由があります。
それは吉成建築が吉成建築たる理由です。
吉成建築はブランドメッセージとして
Yoshinari Design +
というキーワードを発信しています。
なんか「デザイン」とか「+」とか、オシャレな感じだな、、
とかいうことではなく。
しっかりと意味があります。
メッセージは3つに分かれ、
「Yoshinari」は自社大工の技術力を表しています。
「Design」は文字通りですが、見た目のデザインだけではありません。
住みごこちや快適さの住まい方をデザインしていく設計力の高さ。
「+」は次世代の住宅性能をプラスするということ。
SW工法の採用が根幹となり、20年後30年後を見据えた一歩先の住宅性能を広めていきたいという想い。
そんな意味が込められています。
そして「Design」と「+」を体現できるのは「Yoshinari」自社大工の技術力しかないと考えています。
時代に逆行しているのかもしれません。
木材もプレカットの技術は上がり、組み立ては非常に効率的になったと感じます。
働き手も大工さんももちろん多くいますし、優秀で熱意のある海外の人材も建築業界で多く活躍しています。
それでも自社大工にこだわる理由。
それは高いデザイン性と住宅性能をつくり出すために、
まずは設計者の意図が阿吽の呼吸で伝わること。
そして、あともう一歩突き詰めること。
数値を0.01でも上げてやるという最後の最後までのこだわり。
この2つが自社大工にこだわる大きな理由です。
少し脱線しますが「もう一歩突き詰める」という点。
これは日本人の気質なんだと思います。
現代では再現不可能、オーバーテクノロジーやロストテクノロジーなどといわれる日本刀に代表されるように、日本人は趣味ごとなどでも面白がって周りと競い合い、技法を凝らし、技術を昇華させてきたといわれています。
この「もう一歩突き詰める」ことは、とある基準を満たせばOKというビジネスライクな考えからは芽生えにくく、やはり自社大工であるからこそこだわることができる部分であると思います。
その文化を継承するために、吉成建築は若手大工を採用し、親方連中の技を伝え、育てています。
とあるオーナー様からのメッセージ。
「最後まで吉成建築さんにお世話になりたい」
そう言ってくださる方がいる限り、そのお気持ちに応えるべく、吉成建築は文化と想いを継承していきます。
長文最後まで読んでいただきありがとうございます。
吉成建築の歴史はとりあえず次回のPart④「これからのこと」にてまとめたいと思います。
それではまた。
アンザイ