山形研修編その2 ~タルタルの備忘録~

前回の続きです。
新築と比較した際のリノベーションのメリットをご説明します!
LIXIL公式サイト まるごと断熱リフォーム/スーパーウォール工法リフォームより
https://www.lixil.co.jp/lineup/construction_method/mdr-swr/merit/
1、解体費用、建築費用を抑えることができる
→上物を全て解体し、一旦更地にする費用を浮かせることができます。
また、資材高騰の現況があるなかで、使えるものは使っていくので建築費用を抑えることができます。
2、土地にかかる費用を抑えることができる
→新築の場合は、建築地を探すところから始まります。
必要であれば、上下水道引込、地盤改良、確定測量、地目変更など、なんだかんだで土地代の他に”見えない費用”がかかってきてしまいます。
その点、リノベーションは住むまでに必要なコストはすでに支払っていると考えてよいといえます。
3、外構工事の費用を抑えることができる
→既存のブロック塀、既存の土間コン、そして既存の庭、
活かせるものは活かす方向で建築していけばおのずと外構にかかる費用も抑えていくことができます。
4、登記費用、土地の仲介手数料がかからない※新たに土地を購入する場合
→住宅という大きな買い物においては、数十万の費用は小さく思えるかもしれませんが、
この費用がかかってこないのは重要だと思います。
上記の費用をリノベーションでこだわりたいポイントに回すことで、
コストを抑えた引き算の家づくりではなく、理想を形にする足し算の家づくりができると思います!
また、建てて間もない建売の住宅を、
SW工法リフォームの外張工法で断熱性を高めたというお客様もいらっしゃったと聞きました。
確かに、住宅性能を高めることで光熱費のランニングコストを抑えることができますので、
長い目で見ると断熱リノベーションの方がお得になっていきますし、なにより快適な生活が手に入るのですから悪い買い物ではない気がします。
次に、2世帯住宅のリノベーションについてです。
まずは余談ですが、山形県の3世代同居率は全国1位だそうです。
多世帯住宅のリノベーションの需要があることに納得しつつ、福島県の3世代同居率を調べてみたら全国7位でした。
福島県でもリノベーションの需要があるのでは…!(目を輝かせるタル)
頂いた資料の中に、実際にご実家をリノベーションをしたご夫婦の体験談がありました。
「自分たちだけ新築の高性能で快適な住宅に移り住み、両親は二人きりで冬寒く夏暑い、古く大きな家に住み続けることに疑問を感じた。そこで、みんな一緒に快適に暮らせる家にしようと決断しリノベーションの計画をスタートさせた。」
このインタビューを読んで、新築住宅を売ることだけが仕事ではないと感じました。
プロとして自分は、家づくりのお手伝いをしているのだという自覚を持ち、
お客様それぞれに合わせた幸せづくりをするにはどうしたら良いかを考えて、
視野を広く持って柔軟なご提案をできるようになりたいです。
続いて、2世帯住宅の生活空間をどう分けるかについてです。
考え方は大きく2種類です。
縦割り
→玄関を中心にして右と左で生活空間を分ける。2階はお孫さんの部屋。
横割り
→1階と2階で生活空間を分ける。
僕の実家はまさに縦割りの考え方でリノベーションをしました。
水回りは共有で、昔ながらの8畳2間の和室を間仕切によって完全に区切り、
2階は僕と弟の部屋というスタイルでした。
学校から帰ってきて両親が帰宅するまでは、
おじいちゃんおばあちゃんの部屋にお茶とお菓子を求めにコタツに潜り込んだり、
誕生日の日なんかは家族みんなで集まって祝ってもらいました…涙
そんな思い出がある僕だから2世帯住宅のリノベーションに心惹かれるものがあるのかもしれません。
リノベーションをするにあたって、一番不安な点は構造についてだと思います。
僕もお客様の立場だったら、
「いくらコスト的なメリットがあって、中身も新築と変わらないといったって、肝心な構造がお粗末では仕方ないでしょう」と思います。
逆に言うと、構造の問題さえクリアしてしまえば、
リノベーションをしたいという方は増えると思います。デメリットは全て克服しているわけですから!
価格の比較をすればいいということになります。
次回は、その構造について深堀りしたいと思います。
今回のタルタルの学び「お客様に応じて柔軟な提案をする!」
以上、タルタルでした~。